三十六年前

 雑誌を整理していたら、『幻想と怪奇』第6号「幻妖コスモロジー 日本作家総特集」歳月社1974年が出てきた。そういえば持っていたなあ。おぼろな記憶。しばし読みふける。森銑三「仕舞扇」、藤沢衛彦「妖術者の群」は、記憶にない作品だ。紀田順一郎荒俣宏の編集後記から。

≪昨今はマスマガジンまでが軒なみ減ページ、休廃刊、合併号や隔月刊化を余儀なくされている。新聞も教科書もピンチである。このような予想以上のきびしい事態となれば、単なる一小出版社の企業努力だけではどうにもならないことも、ご理解いただけると思う。≫

 今の話かと思ったら、三十六年前の話だ。来年の夏、1970年代展の企画を考えている。絵画、レコード、本、雑誌、新聞折込広告などをざらっと展示しようかな。この夏の水木しげる展のようなもの。三十年以上昔のものだ。面白い発見があるかもしれない。

 東京のバーですぺらの主が掲示板で小沢一郎を話題にしていた。

≪仮に入口で鉢合わせになれば小沢氏ならお先にどうぞとなる筈である。小沢氏にあって、SPが人を妨げるなどあってはならない。ことほどさように選挙を強く意識している。≫

 三島市では12日に市長選挙投票。新人三人三つ巴、だれが当選するか。

 ブックオフ長泉店で二冊。鳥飼否宇『このどしゃぶりに日向小町は』早川書房2010年初版帯付、『彗星パニック SFバカ本』廣済堂文庫2000年初版、計210円。おバカ本て好き。