昨日、お昼前に近所の植木屋さんが尺八を持って来館。展示室で一節吹いてゆく。響きがいいねえ、と喜ばれる。いつでもどうぞ〜、と見送る。帰り、交差点で若い女性に声をかけられる。この前、彼女のインドネシア人の夫のために、インドネシアの大衆音楽ダンドゥットのCDを貸した人。夜、NHKテレビ「美の壺」を視聴、にわかにアニタ・オディの歌を聴きたくなり『 ANITA SINGS THE MOST 』1956年録音をレコードで聴く。いいねえ、アニタは。それから山本邦山、横山勝也の尺八を、思ったけど、内田光子のピアノに変更。モーツァルトのピアノ・ソナタを数曲。大好きな「幻想曲ニ短調」をはじめ、「第14番ハ短調」「ロンド イ短調」をスタジオ録音盤とライヴ盤を聴き比べる。うーん、スタジオ録音のほうが緻密だ。スタジオ録音盤はレコードのみ。内田光子に興味を示した若い知人はCDプレイヤーしか持っていない。残念。
ブックオフ長泉店で浅川マキの初アルバム『浅川マキの世界』1970年発売の復刻CD1992年発売が2450円。お、プレミアム価格のCDを初めて見た。これ、税込定価1800円。当然、レコードとCD、両方持っている。CD帯の三橋一夫の文から。
≪無明(むみょう)の闇から放たれるような彼女の歌は、フラストレーションにさいなまれていた人々に、恍惚とした共感を覚えさせた。≫
ケースには2001年にお貸しした海月書林さんからのお礼の一筆箋が挟まっていた。もう十年近くなるのか。