大晦日

 昨夕、仕事を終えて駆けつけてくれた友だちのデザイナーに、展示のレイアウトをみてもらう。さっと決まる。よしよし。きょうは絵の展示。

 この一年を振り返る。水木しげるつりたくにこの展覧会ができたこと、その企画のなかで、新たな展開へつながる素晴らしい人たちに恵まれたこと。これは嬉しかった。自分一人ではこのようにはとてもできなかった。それから美術館をやっていればこそ出会えた素敵な人たち。そして来年は、画集の制作と、誰も試みなかった企画展が控えている。どちらも多くの人の気持ちよい協力があってこそできること。人と人の温かいつながりをしみじみ実感、感謝の一年だった。

 本格ミステリ作家クラブ・編『本格短編ベスト・セレクション 紅い悪夢の夏』講談社文庫2004年初版を読んだ。一篇一篇凝った趣向が面白い。が、他人様に大いに薦めるほどでもない。

 ネットのみつけもの。

《年末年始とか長期休みになると「あれもこれも読みたいな、読めるかな」と大量の未読本と共に移動するのだが、彼らのうち多くは帰宅時も未読本のままで、単に旅行させただけという結果に終わる。》

 そうなんだよなあ。本と一緒に旅してる。自宅で続きを読もうと持って帰って、そのまま美術館へ、またその逆も数知れず。来年も繰り返しそうだな。