新春絵画展初日

 今年最初の来館者は裾野市から。とても喜んで帰られた。よかった。

 昨日買った別冊宝島963『決定版!! このマンガがすごい!』宝島社2004年には「厳選1328作品」が紹介されている。知らないマンガが九割以上。「著名人のオススメの一冊はコレ!」では、映画監督井筒和幸山上たつひこ『喜劇新思想大系』を、「エロマンガ評論家永山薫」が師走の翁『シャイニング娘。』を選出している。ところが、私も愛読していたこの二作品が1328作品にはない。どこが決定版じゃ。突込みどころ満載な本だけど、未知の氏賀Y太(うじがわいた)という作者の『毒どく猟奇図鑑』なんてマンガが紹介《 芸術性が低いほうがイヤガラセとして面白いから、という作者のスタンスも含めて名実ともにマンガ界の最極北。》されているから侮れない。

《ただ確実に言えることは、エロ漫画を読むことはエロティックな娯楽であると同時に、現代漫画のエッジを探るスリリングな体験でもあるということだ。》永山薫

 昨日話題の北斎番組では浮世絵研究家永田生慈を「ながたいくじ」と呼んでいた。そいういう呼称だったかと思っていたら、 ネットで番組を問題にしていた。

《 また番組のナレーションでも永田氏の名前を「生慈」(せいじ)を(いくじ)と間違えていましたので、ナレータが間違え、番組のチェック担当者が見過ごす程、認知されておらず、番組も杜撰である事がわかります。》

 手元の永田生慈『資料による近代浮世絵事情』三彩社1992年には「ながたせいじ」と記されていた。

 行元寺にある「波の伊八」の欄間彫刻こそが北斎の「神奈川沖 浪裏」の元ネタ。

北斎が伊八の彫った波に出会ったことで、かの名作『神奈川沖浪裏図』が生まれます。 》