2011-02-02 雨粒 朝、一塊の雲から小雨。道に点々。K美術館は一点の雨粒になれるか。絵を撤収。白い壁。 堀井美鶴歌集『五稜星水』雁書館1986年を読んだ。札幌在住の人。《 ささくれて北にひろがる鰯雲石の思想をいかに砕かむ 》《 落葉期すみやかに昏れ人と否おのれと別れ聴く木枯や 》《 雨の日の桜ことさら透きとほり十年のちのわれを見てをり 》《 うねりつつやがて真白き波の華わが残り世も生きがたくあり 》《 月光も遂に到らぬ腹腔へ酒にまぶして黒腑(くろふ)をおとす 》