このン日間、自宅のお掃除をしていなかった。寒さが緩んだら、とたんに体が動く。昨夜はせっせと掃除機を動かす。体って正直。疲れではなく気持ちよさが残る。それにしても、いまもって九時間寝ないと目覚めないのは……。集中力が続かないので短歌集を手にし始めたのだけれど、勢いがついて、本棚にある昭和末に出た歌集を読み返している。
清田由井子歌集『草峠』雁書館1983年を読んだ。阿蘇山麓に住む人。
《 薄暗き土間に帰りて常世より折り来しごとき曼珠沙華置く 》
《 醒めつつぞ血のゆくすゑは見ゆるなし死魚のごとくに月光を帯ぶ 》
《 火のごときいま只今を生きをれば阿蘇ぞさみしき、阿蘇は雪降る 》
《 髪洗ふ髪の昏さのなかにゐてわがみなもとのことをし思ふ 》
《 無残とや無残と見るや野ざらしのなかからからと鳴る烏瓜 》
《 夜となれば黒一枚の空にして悪事のごとく星生まれつぐ 》