朝、友だちから電話。ジャスミンを買った、と言うので、お茶でも飲むのかと思ったら、鉢植えの花だった。
王紅花歌集『夏暦』雁書館1982年を読んだ。
《 クレーンの歯ひらかれしまま宙吊りの冬空の下ひとりもおらぬ 》
《 愛などという言葉さえもの憂くてわたしはわたしの爪を切るなり 》
《 少女は糸杉を日すがら廻り 糸杉はねむる少女を夜すがら廻り 》
《 今週の「あげます」の欄に載せられし犬・猫・鸚鵡・仏壇・亭主 》
《 花畑 一匹の黒き動物として逆光にそそり立つ父 》
ブックオフ長泉店で二冊。泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』角川文庫1985年初版、進藤榮一『分割された領土 もうひとつの戦後史』岩波現代文庫2002年初版、計210円。前者は定番の贈呈用。