26日(土)臨時休館します。小雨なので徒歩で来る。雨水がらみで。給水塔サイト「癸卯雑識」22日の京都市左京区の松ケ崎浄水場の洗浄水槽には仰天。
《四本の四角柱の上に多角形(何角形だかさっぱりわからない)の水槽が鎮座しているというわけだが、なにもこんな形状にしなくてもいいではないか、と思わなくもない。とはいえ、とりあえず上水道施設におけるモダニズムの真髄を追求した逸品である、といって称讃しておくことにする。》
昨日話題の照屋眞理子さんには句集『月の書架』芙蓉俳句会2004年もある。これまた秀句佳句が鏤められていて、読むたびに好きな句が浮気してしまう。その時々でこれほど目に留まる句が変わる句集は他にない。いや、私の鑑賞眼が無いせいだろう。それにしても、天空で奏でられるヴァイオリンの、美しく響きわたる冴えた音色のような句だ。
《 ありもせぬ記憶拾ひにゆく夏野 》
《 そして誰もゐない地球の良夜かな 》
《 朝顔の紺深ければ死後の空 》
《 一心に寂しさを燃え曼珠沙華 》
《 蝶消えて空に明るき迷路あり 》
《 どうしても数が合はない月夜の皿 》
《 銀河より零れて人となりにけり 》
《 雪月花いくたび浴びてわが死なむ 》
《 一冊のことりと落ちて月の書架 》
ブックオフ長泉店で二冊。坂崎乙郎『ピカソを考える』講談社1979年初版帯付、水木しげる『縄文少年ヨギ』ちくま文庫1992 年初版、計210円。