昨日、朝日新聞にひとり出版社の記事 が載ったけど、こちらはひとり美術館だ。近々、K美術館収蔵の安藤信哉の絵画をまとめた画集を、遺族友人知人の力を合わせて制作する。明後日は百点近くを写真撮影。気が引き締まる思い。
昨日買った吾妻ひでお『アズマニア1』は、肩透かしの印象。『スクラップ学園』『ななこSOS』『やけくそ天使』『パラレル狂室』が、私の好み。
《 死者の友へ捧げん俺にふさわしき一升の水一生の悔い 》
《 稲妻の翼が颯(さっ)と掃きしかば切口さらす切株がある 》
《 決して勝たない一生を選びし君の決意美しとして泥酔しおり 》
《 直立せよ一行の詩 陽炎に揺れつつまさに大地さわげる 》
《 わが李白一斗百編千年の時思ふなり過ぎゆくものを 》
リビア情勢を連想させる。「後記」で彼は書いている。
《短歌は<しらべ>ではない。<ひびき>なのだ、という思いがしきりにする。情ではなく、あるいは情と対等に、意や志を重視したいとする私の短歌観にこれはもとずいている。》