大地震……

 夜も揺れて、被災地を思うと、また駿河湾津波を思うと、心ざわざわ。岡崎武志氏の12日のブログから。

《揺れて表へ出たら「コミガレ」の売り場も揺れていて、本がひっくり返るなか、それでも古本を熱心に見ていた客いたそうだ。》

 吉野仁氏の11日のブログから。

《本棚のうち、しっかりしたものは上部に積み上げたものが落ちただけながら、つっかえ棒式の簡易本棚をはじめ、カラーボックスを積み上げたり、そのまま廊下や壁に積み上げたりしていたものが、すべて崩れ落ち、土石流ならぬ書籍流といった感じで玄関先まであふれ落ちてきてもうどうしようもない。》

 古本屋ツアーさんの11日のブログでは。

《すると、長い激しい揺れ。自宅は六階なので、横揺れが次第に激しくなり、古本タワーがバンバンと壁にぶつかり続ける。永遠に続くかと思われる恐怖の時間…室内の所々で小崩れが起こったが、どうにか守り切る。しかしすぐに二度目の強い揺れ。ここでもどうにか死守。そしてついに三度目。これが東京では一番激しく、私はついに古本タワーに別れを告げ、台所にある柱に近寄り、ヒシと抱きついた。その瞬間、『ドサドサドサン!』と様々な音や家鳴りと共に、古本は横倒しになった…ただそれを眺めることしか出来ない無力感。揺れはますます強くなり、小さい文庫の山もシェイクされ、床にどんどん広がって行く。ザザザと流れるように広がり続ける。仕事場に目をやると、すでにそこは本の海。まるで床が一段高くなってしまったかの如き光景…あぁ。ようやく揺れが収まり、ちょっと膝がガクガクするが、冗談抜きで助かったことにホッとする。》

 自宅では、積み上げた古本単行本が三冊、滑り落ちていただけだった。やれやれ。帰りがけに心を落ち着けるため、昨夕はブックオフ長泉店で二冊。楠木誠一郎『日本史・世界史 同時代比較年表』朝日新聞出版2008年8刷。永田弘『すべてきみに宛てた手紙』晶文社2001年初版帯付、計210円。買う理由はいくらでもあるなあ。