きょうは停電中止。午前中から来館者が続く。暖かな春の陽射し。のどかだ。
震災前に照屋眞理子さんから恵まれた短歌誌『玲瓏』77号と俳句誌『季刊芙蓉』86号が座右の書となっている。前者から照屋さんの短歌を少し。
《 箸茶碗こともなく持ち両の手の互みに知らぬ左右(さう)の世界よ 》
《 二度と会ふことなき人に道教へまた鎌倉の夏闌(た)けにけり 》
《 にんげんの皮ねこの皮かりそめに着て夜の秋のたましひ二つ 》
後者から照屋さんの俳句を少し。
《 緑陰にまどろんで木の夢の中 》
《 大勢の中を汝が来る夏帽子 》
《 藤の花逢ひたきときは目を閉ぢて 》