みどりの日

 きょうはみどりの日だった。どうりで新緑がまぶしいわけだ。きょうも十時直後から来館者。皆さん、内川義信さんの迫真的な油彩画にぐいっと惹きつけられ、熱心に鑑賞される。これほどの反響があるとは。画家も私も、ちょっと驚き。嬉しい。

 一昨日買った鹿島茂『パリの王様たち』は、副題が「ユゴー・デュマ・バルザック 三大文豪大物くらべ」とあるように、十九世紀フランスの文豪の仰天生活を描いたもの。その文春文庫の解説、中野翠から。

《 ユゴーの性生活は「性の蒸気機関車」「種蒔く人」という東スポ的レトリックも追いつかないほどもの凄いものだ。新婚の夜に愛し合うこと九回、二十一歳になる実の息子から恋人を強奪し、八十三歳で死ぬ直前までセックスの現役選手として活躍する。七十二歳のとき現役として書いた官能詩がおかしい。》

《「浮世はなんにもままならぬが、裸の女はままになる」「天国よりもこっちのほうがいい!」「みんな灰になるうんだぞ。いいとも、私は灰が好きなんだ!」》

 三人とも桁違い。凄いわ。この話題、明日へ続く(つもり)。