きょうも来館者が途切れない。だけでなく、再来館の方、お友だちを連れて来られる方も何人か。
昨日の中野翠の解説の続き。
《 ユゴーもバルザックもデュマも私に言わせれば「ノボセ」というタイプの男である。巷にもこのタイプの男は案外多く、私はかねがね「誇大妄想は男の病い」と思っているのだ。》
《 目立ちたがりも、うぬぼれも、好色も、わがままも、貪欲も、ノボセも、……ここまで来るといっそ豪快痛快愉快である。》
《 私が今の日常で見かける強欲系「ノボセ」は、ボクシングで言ったらフライ級、いやモスキート級である。それに較べると、三文豪は、へヴィー級なのだ。強欲系「ノボセ」の、文字通り王様なのだ。量質転換の法則は正しい。》
ここから話題は芸術へ転換。
《 私の愛している日本文化のいろいろは「芸術」というより「なぐさみ」だと思う。(引用者:略)たぶん……私たちの民族の、いや私の欲望の絶対量は「なぐさみ」で足りる程度のものなのだろう。(引用者:略)よくも悪くも「粋」という美意識は欲望の乏しさの中からしか生まれないと思う。三文豪はやっぱりフランスの特産なのだ。》
「粋」の生まれる背景は、たしかにそうかも。
ネットの見つけもの。
《 杉良太郎
すきま風邪 》