D列車でいこう

 知人女性から手渡された阿川大樹『D(ドリーム・トレイン)列車でいこう』徳間文庫2010年を読んだ。ドロップアウトしたエリート三人(男二人、女一人)が会社を立ち上げ、広島県の片田舎を走る廃線予定の赤字ローカル線を黒字線にして存続させようと奮闘する町興しの物語。

《 成功するプロジェクトは先に成功しそうな匂いがしてくるのだ。それから道筋をつけようと必死で動き、なにかあがいているうちに、あるとき光が射し込んでくる。》136頁

《 可能性はあるが、だれにも確証はない。》206頁

《 日本中に地域の「観光資源」としてつくられた美術館や博物館は無数にある。そのほとんどが「地元では目新しいが都会の人間にとっては取るに足らない」ものだ。》230頁

《 同じ資源で人を呼ぶには一流のものに匹敵するクオリティが必要だ。》230頁

 うんうん、そうなのだと共感する。

 ブックオフ長泉店で三冊。『ジェネラル・ルージュの伝説 海道尊ワールドのすべて』宝島社2009年初版帯付105円、『歳華悠悠』東京四季出版1996年初版函帯150円、泡坂妻夫『奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻』講談社文庫2003年初版、計360円。『歳華悠悠』は、高屋窓秋、永田耕衣ら「明治生まれ九俳人のいのちの鼓動を伝える合同句集」。『奇術探偵 曾我佳城全集』は、下巻の『戯の巻』を買ってあるので、これで二冊揃った。贈呈用。

、 ネットの拾いもの。

《 どうすればこれほどイラつく文章が書けるようになるのだろう。 》

《 あ、目からでっかいウロコが落ちた! 》