病い

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。グリン・ダニエル『ケンブリッジ大学の殺人』扶桑社ミステリー2008年初版、ジム・トンプスン『ポップ1280』扶桑社ミステリー2006年初版、計210円。後者は単行本で持っているけど、文庫は注釈が豊富なので。そのブックオフに金石範『火山島』の第一巻から六巻までが函帯付(初版、再版)半額で並んでいる。第七巻はすでに売れている。きょう明日、一冊五百円セール。六巻で三千円。セドリ向き? うーん、私は買わん。三千円で他に買いたいモノがある。

 朝から付き添いで医院へ行ったり、途切れない来館者への対応と暑さで読書気力喪失。病気になりそ。病気といえば、山口昌男『知の遠近法』、「第八章 病いの宇宙誌」。

《 病気の全くない社会というのは考えることも出来ないし、そういった社会を理想としない方が無難ではないかと思われる。》

《 病いは祝祭的でありうる。病いは身体との惰性化したつき合い方を再検討し、別の生を生きなおすきっかけをわれわれに与える。祝祭とはそうした空間を集団的に演じる場である。》

《 つまり、病いの状態において、人は日常生活の演技の場から切り離されて、究極的には死のイメージを射程に入れながら、自らの身体と欠乏の状態においてつき合いなおすのである。》

《 ところが近代の無個性な医療文明は、人間が己れを知り、己れおよび世界とより深い次元で対話するためには、苦痛、病い、ときには死との直面も必要だとする考えを全面的に退ける。医療文明は、苦痛を絶滅し、病いを排除し、死と戦うように仕組まれ組み立てられている。》

 ネットの拾いもの。

《 家中のふとんを圧縮袋でコンパクトにし、押入に片づけていたのですが、

  後日見てみると、全部空気が入って押入の天井を突き破っていました。

  そんなわけで、どうやって押入から出そうか考えて、2週間が過ぎました。》