5月30日(月) 休館日

 晴れてきたのでブックオフ函南店へ自転車で行く。宇月原晴明『信長あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』新潮社1999年初版、大倉崇裕『オチケン!』理論社2007年初版帯付、笠井潔『三匹の猿』ベネッセ1995年初版、太田忠司『黄昏と言う名の劇場』講談社文庫2007年初版、エドワード・サンデンステッカー『東京 下町山の手』ちくま学芸文庫1997年3刷、計525円。

 広瀬正『マイナス・ゼロ』集英社文庫1997年11刷を読んだ。タイムマシンもの。後味の良いよくできた小説だ。

《 ママは自分の母親で自分の娘だった。パパは、自分の娘と結婚してしまった。》

 SFではこんなおかしなことが起こる。

《 流れ出したコルトレーンのテナーに、俊夫は聞き入ろうとした。》

 時は《千九百六十三年五月二十六日》の夜。当時、ジョン・コルトレーンは既に人気があったのか。ちなみに広瀬正はジャズ・サックス奏者だった。

《「いまSFは流行なんだもん。翻訳はたくさん出てるわ」》

 これは1965年発表、1970年の刊行。昨日の毎日新聞の記事によると、今はSFは流行ではないらしい。

《 若い方には想像しにくいかもしれませんが、私が学生の頃、日本は大SFブームの只(ただ)中にありました。》石黒耀

 石黒耀は1954年生まれだから、学生の頃とは1970年代半ば。そうかもしれない。

 ネットの拾いもの。

《 誰も信じてくれないんだけど最近、河川敷で野生のチワワに襲われた。》