臨時休館

 昨晩帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。團伊玖磨パイプのけむり選集 旅』小学館文庫2009年初版、林美一『芸術と民俗に現われた性風俗 王城の春 篇』河出文庫1998年初版、計210円。

 毎日新聞昨夕刊、「特集ワイド」は「公務員改革訴え閑職に 古賀茂明さん(55)」。冒頭から飛ばしている。

《 改革なんて本気でやりたい人は誰もいなかったんです。官僚は当然、反対。天下りや老後を含めた生活設計の互助会システムが壊れますから。政治の側も官僚の利益と一体化した利権を失いたくない。》

《 東電に限らず、この国は電力会社に支配されているのが現状です。》

《 しかも、電力料金の許認可権は経産省にある。その決定システムとは「コスト+利潤=料金」です。一般の企業は「売り上げ−コスト=利益」でしょう。ところが電力は、安定供給を名目に、コストに一定率をかけた数字を利潤として自動的に上乗せする仕組みになっている。デフレ状況下で、普通ならコストは下がるはずなのに日本の電力料金は先進国有数の高さです。》

《 電力会社の幹部も多くは東大卒で官僚とは同窓の間柄。お互い国家を支えていると自負している。原子力村ならぬ「電力村」。》

《 原発も、安心・安全と言い続けてきた人々が何の責任も取らされずに居残り、堂々と再稼動を叫んでいる。少なくとも、まずは電力会社や関連団体に対し政府が天下りOBの解職を強く要求しない限り、国民は癒着の疑念を拭えないんじゃないでしょうか。》

 新聞の未来は、事件・事態の深層構造へ迫る取材・記事を載せることにしかないように思う。

 ネットの拾いもの。

《 震災から四ヵ月、テレビで被災地の状況がレポートされていた。

  番組に合わせて、二時四十六分、立ち上がり、黙祷を捧げる。

  サイレンの音が聞こえる。だんだん大きくなる。TVの音ではない。

  救急車のサイレンの音だ。どうやら、また、どこかで、熱中症らしい。》