コロタイプ印刷

 一日、飾りつけで終える。今回の白砂展は三月のアンコール展。私の気持ちは、十二月に企画している白砂勝敏・木の椅子展へ飛んでいる。You Tube の画像ではその面白さがよく伝わらない。今回搬入した一点は、面白い〜。座ってみるといっそう面白い。

 昨日の毎日新聞夕刊に「よみがえった法隆寺金堂壁画──」の記事。見出しは「焼損前の撮影から復元」「岩波書店が 大型本刊行」。この復元の経緯は「日曜美術館」の特集で視聴、復元に携わった方々に敬意を表したくなった。いい事業だ。岸桂子の記事から。

《 8世紀の壁画は、1949年の火災でほとんどが焼損。今回は35年の撮影時に利用した大型ガラス乾板を用いて、細部まで鮮明に再現された。》

《 本書刊行の意義はもう一つ、「アナログのすごみ」を見せつけた点といえよう。76年前に三つの撮影技法を駆使したことが正確な記録につながった。そして2011年、便利堂のベテラン職人が、今やほとんど実施されないガラス乾板からの製版に成功。原寸大コロタイプ印刷で同時刊行した『法隆寺金堂壁画選』(3万6750円)も、職人技の結晶である。》

 コロタイプ印刷を見ると、現在流通している印刷が荒く稚拙に見えてしまう。

《 現在主流のオフセット印刷が網点の集合で色や濃淡を表すのに対し、写真の階調を限りなく精巧に再現できる利点がある。》

 手元にある明治時代に出た高級美術雑誌『 國華』のコロタイプ印刷を見れば、科学技術の進歩とは何なのか、と疑念が浮かぶ。

 ネットの拾いもの。

《「作家志望の方にアドバイスがありましたらお願いします」》

《 太田忠司「悪いことは言わないから、人生をもっと大切にしなさい」。》

《 東野圭吾「やめたほうがいい」。》