白紙

 昨夜は雨がよく降った。新幹線は三島〜静岡間が、東海道本線は沼津〜静岡間が、豪雨のためしばらく運休。三島市では豪雨というほどではなかった。狭い地域でどっと降るゲリラ豪雨か。三島といえば三島駅南側に予定されていた、予算150億円、30階建ての再開発ビルの計画が白紙 になった。やれやれ。反対運動を起こすつもりだった。

 ネットのうなずき。

《 秀才は判断が遅い。ことの帰趨が定まったあとに「勝ち馬に乗る」ことで彼らは成功してきた。その成功体験が骨身にしみついているので、彼らは上位者の裁定が下る前にフライングすることを病的に恐れる。ひとたび「正解」や「勝者」が示されると、素晴らしいスピードでその責務を果たすけれども、「どうふるまっていいかわからないとき」にどうふるまうべきかは知らない。》

 私は自他共に認める非秀才=感性の人間である。直観と直感でまず動いてしまう。勝ち馬に乗る、なんて発想はない。だから成功するか失敗するかは時の運。秀才ならば美術館をやろうとはまず思わない。勢いで開館したK美術館、他人様、余所者からはどう見られているのだろう、と心を白紙にする。「敗者の精神史」という表現がとても気になるこのごろ。歯医者へ通っていると、売れっ子の女性画家から葉書。

 ネットの拾いもの。

《 徹底して犬の行きたい方に散歩させてると

  突然振り返って「道がわかりません」みたいな顔をする。》