休館日
 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。北村薫宮部みゆき 編『名短篇ここにあり』ちくま文庫2008年7刷、東野圭吾 選『スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001』講談社文庫2007年8刷、計210円。アンソロジーの類は好き。初めて買ったのは多分、四十年前に出た澁澤龍彦 編『暗黒のメルヘン』立風書房だ。このアンソロジー大坪砂男「零人」、椿實「人魚紀聞」を読み、後日二人の作品集を購入した。懐旧に耽りながらアンソロジーの類を手にとっては愉しんだ。永六輔 選著『一言絶句』光文社1997年を開いた。「生きる」の章から。

《 人生は小説よりも愚かなり 》

《 つまらない人間ばかりだと思っていたら

    私が一番つまらなかった 》

《 「完全」には「不完全」が欠けている 》

《 上をみたらきりがない

  下をみたら底がない

  横をみたらなさけない 》

 いい休日だ。