昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。小川一水『疾走千マイル急行』ソノラマノベルス2007年初版、古井由吉『野川』講談社文庫2007年初版、計210円。
新刊の川本耕次『ポルノ雑誌の昭和史』ちくま新書2011初版を読んだ。
《 寺山久美も長く記憶されたモデルだ。》164頁
《 寺山久美は美貌とともに、ちょっと変わった娘として有名だった。モデルとしてのプロ意識はしっかりと持っていたが、猥雑な業界からはどこか浮いた存在。口数少なく、隅っこでひとり文庫本を読んでいるような、そんな娘だった。》170頁
《まさかとは思うのだが、十余年を経てもなお、紙の上に印刷されただけの女を愛し続け、追い求める男たちが存在するという事だけは確かだった。》172頁
うんうん、とうなずいてしまった。
