「3平」

 昨晩思い立ってブックオフ函南店へ自転車で行く。円城塔Self-Reference ENGINE 』ハヤカワ文庫2010年2刷、多島斗志之(としゆき)『海賊モア船長の憂鬱』(上・下)角川文庫210円、計315円。

 午前九時過ぎに、明後日始まる北斎道子展の問い合わせ。静岡市からどう行きますか? ふう。午後、北斎さん、お友だちと来館。展示に満足される。絵の値段を聞いてビックリ。安! ここには書けない。

 お昼休みを作り、雑用を片付け、その足でブックオフ長泉店をのぞく。有川浩(ひろ)『図書館戦争アスキー・メディアワークス2008年22版帯付、林望(のぞむ)『林望が能を読む』集英社文庫1996年初版、計210円。前者は何かと話題なので一冊買ってみた。後者は初見。能、狂言人形浄瑠璃そして歌舞伎は、生まれてこのかた観賞したことがない。故中井英夫氏から歌舞伎座へ誘われたが、その機会は訪れなかった。林望は「単行本あとがき」に記している。

《 当時、私は津村師の筋向いに引っ越したのを幸い、能楽一般をあれこれと教授していただくようになって、》

 こういう出会いがなければ、ね。それが機縁で林は頼まれて津村禮次郎師の公演パンフレットに短いエッセイを書くようになった。

《 公演当日に会場で配られたが、ほとんど誰の注意も引かなかったばかりか、むしろ一般にはすこぶる評判が悪かった。難しすぎる、というのである。》

《「いや、気にすることはありませんよ。今のままでいいんです。分る人に分ればそれでいいじゃありませんか」》

 林望はいい人に出会ったなあ。

 詩人黒田三郎の妻光子の追悼文から。

《 若し冥土への便があれば、私は夫に言づてを頼みとうございます。

  "たとえ誰一人あなたの詩を読む人が居なくなった時でも、あなたの妻は、最後に残る黒田ファンです"》

 「3平」なる毎日新聞の記事。東日本大震災後の結婚観は「3高」から一転「3平」に。すなわち心の平穏・平均的な年収・平凡な容姿だそう。

《 ゴールインしたカップルには次の3パターンがあるという。

 ▽震災前からつきあい、結論を先延ばししてきたカップルが結婚する「永過ぎた春に決着婚」

 ▽緊張感を共有したことで恋愛感情が高まり結婚への流れが加速した「吊(つ)り橋効果婚」

 ▽「絆を形に」と、既に事実婚していたカップルが震災を機に婚姻届を提出したケース 》

《 そうして始まった婚活ブームだが、張り切っているのは女性ばかりに見える。》

 だろうなあ。

 ネットの拾いもの。

《 バイク好きなら三島近辺がいいぞ。 場所にもよるが、自宅から30分で頂上まで行ける。

  後はターンパイクも、つばきラインも、芦ノ湖スカイラインも 伊豆スカイラインもすてき。

  ただし、箱根の麓モロに三島署があるので注意w 》