きのうに続いてきょうも、画家が絵を買われてゆく。1万円〜〜。
昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。クラフト・エヴィング商會ほか『猫』中公文庫2009年初版、佐野眞一『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』文春文庫2009年初版、吉田一郎『国マニア』ちくま文庫2011年7刷、計315円。
佐野眞一『旅する巨人』の「文庫版あとがき」冒頭。
《 本文庫の親本を刊行した平成八(一九九六)年当時、宮本常一はいわば、知る人ぞ知る民俗学者に過ぎなかった。皮肉にも、宮本の代表作の『忘れられた日本人』の領域扱いされる人物だったのである。》
私が宮本常一の『忘れられた日本人』未来社1960年初版や『甘藷の歴史』未来社1962年初版、『開拓の歴史』未来社 1963年初版を買ったのは、1960年代半ばのことだった。昨夜は本棚から古くなったそれらの本を取り出し、しばし感慨に耽った。親本の「あとがき」の日付は「十一月一日」。不思議な暗合を感じる。