ぶたぶた日記/白砂勝敏・木彫の椅子展

 先だって年配の女性から恵まれた果実酒を、深夜寝る前にチビチビ呑んでいる。サントリー・ブランデーXOの壜に入っている甘い酒は、なぜか私の口に合う。ブランデー、ウィスキー、ワインそして日本酒焼酎と、いろいろ呑んできたけど、私の好みは、どうも果実酒らしい。なんか情けなくなるな。壜の丸い口から小さなリキュールグラスにトコトコと注ぐ。トコトコ。この音がいいねえ、なんて悦に入ると、手元が狂って外へ零れる。友だちからいただいた布製のコースターに染み。こりゃ洗濯機行き〜。これ以上呑むといかん、いかん。

 矢崎存美『ぶたぶた日記』光文社文庫2004年初版を読んだ。ぶたのぬいぐるみの化身である山崎ぶたぶたさんを初めて見た人たちの反応が、六篇にまとめられている。ツボにはまった。笑いと涙が一緒に押し寄せた。最後の一行。

《 ほんのかけらでもいいから、誰かを守るように、自分の命を救っていこう。》

 こんなベタな言葉に、それまでの展開から素直にうなずく自分がいる。参った参った。うまい!

 ネットの拾いもの。

《 お金持ちになると何でも買えるけど、人の恨みも買っちゃうんだって。》