休館・翼鏡

 マレーシアのベテラン女性歌手シャリファ・アイニ Sharifa Aini のベスト盤CD5枚組が昨日届く。年末年始はこれを聴いて過ごすつもり。

 毎日新聞12月18日付、「2011年 『この3冊』」で作家の堀江敏幸は、山城むつみドストエフスキー講談社ポール・ヴァレリーヴァレリー集成 II ─<夢>の幾何学筑摩書房、そして小中英之『小中英之全歌集』砂子屋書房を挙げている。手元にある小中英之第二歌集『翼鏡』砂子屋書房1981年初版を読んでみた。第一歌集『わがからんどりえ』よりは親しみやすいかな。気に入った短歌から少し。

《  沖よりの津波とどろくごとき世を卵いだきて春も逝きたり  》

《  枯野より枯野へかけて官能のごとくに日ざし移ろひゆけり  》

《  かきつばた咲くきはまりの濃むらさき水に映るを境に生きむ  》

《  夕空をむらさき淡く寒越えていづこか蘭の存在あらむ  》

《  あたらしき野の駅いまだ無人ゆゑこがらし昏れて星降るのみ  》

《  いづくにか小安あらむ風花を恋へばひとひら降りくるごとく  》

《  今しばし死までの時間あるごとくこの世にあはれ花の咲く駅  》

 ネットのうなずき。

《 寿司屋で高いネタというのは、たくさん採れないから高いだけで、味で値段がついてるわけじゃない。》

《 あるサイズの組織や出来事には対処できるモデルが、サイズが変わると適用できないということがある。》

《 食糧安保の基本は「自給自足」である。エネルギー安保も「自給自足」である。》