休館・カッサンドラの嘲笑

 6日(金)は臨時休館します。

 太田忠司『カッサンドラの嘲笑』ジョイ・ノベルス2007年初版を読んだ。三篇収録。『遊戯(ゲーム)の終わり』『追憶の猫』に続く「探偵藤森涼子の事件簿」シリーズ。この三作は、私にはツボだった。傑作というほどではないが、心地良い読後感が後を引く。収録作の「バンシーの沈黙」には『甘栗と金貨とエルム』角川書店2006年の主人公甘栗晃が登場。こういう交叉が愉しい。『甘栗と金貨とエルム』を読みたくなってしまうではないか。これは角川文庫で持っているのだ。でも私の好みは彼女、藤森涼子なのだ。アラフォーの彼女、俳優なら誰だろう。篠原涼子? うーん。

 ブックオフ長泉店で七冊。泡坂妻夫『夢裡庵先生捕物帳 飛奴(とびやっこ)』徳間書店2002年初版帯付、福井爽人(さわと)『紫の雨』三月書房2004年初版帯付、『谷内六郎展覧会 <春><夏><秋><冬・新年><夢>』新潮文庫1982 年初版、計735円。本を買うにはそれなりの理由がある。谷内六郎の五冊は持っているけど、好きなので贈呈用。名前だけ知っている日本画家の福井爽人の本は「美の十選」にジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工の聖ヨセフ」などが入っているので。泡坂妻夫は大好きな作家。

 午後、駐車場の落ち葉を掃く。新しい箒だとこんなに掃きやすいとは。新年早々いい気分。