メイン・ディッシュ

 グラウンドワーク三島事務局から急遽頼まれ、午後二時間ほど閉館、県会議員十四名を事務局長と一緒に源兵衛川に案内。

 北森鴻『メイン・ディッシュ』集英社1999年初版を読んだ。十篇の短篇を収録。続いて集英社文庫版も。文庫には一編が追加収録。文庫裏表紙の紹介から。

《 ユーモラスで、ちょとビターなミステリ連作集。》

 美味しそうな料理がふんだんに出てくる点では昨日取り上げたビアバー香菜里屋シリーズと同じだけれど、これは一冊で完結している。文庫の千街晶之の解説に深く同感。

《 一作一作に工夫が凝らされ、払った値段に見合ってお釣りが来るほどの満足感を与えてくれるのだから。そのプロフェッショナルな仕事ぶりは、複数の短篇を繋げてひとつの長編をかたちづくる、連作ミステリというスタイルを選んだ時に、特に冴え渡るのである。》

《 一皿一皿に技の限りを投入し、決して手を抜かず──それが北森鴻というシェフの揺るぎなき信条である。》

 ネットの拾いもの。

《 「働いた後の飯はうまい」と言うが べつに働いてなくても飯はうまいぞ。》