昨日ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスの訃報に接し、彼の映画『ユリシーズの瞳 ULYSEES' GAZE 』1994年のオリジナルサウンドトラック盤を夜、聴こうとCDを出したら、NHKテレビで由紀さおりの歌。彼女のアルバム『1969』海外盤の冒頭曲は黛ジュンの『夕月』なので、そのEP盤を出して聴いた。やっぱりオリジナルの方が好き。昭和歌謡づいて、故・青江三奈のカバー曲集を聴いた。ナイトクラブにはとうとう行く機会がなかったなあ。寝た。
『吾輩は猫である』最終章第十一章から。
《 「死ぬ事は苦しい、然し死ぬ事が出来なければ猶苦しい。神経衰弱の国民には生きて居る事が死よりも甚しき苦痛である。(引用者:略)必ずや死に方に付いて種々考究の結果斬新な名案を呈出するに違ない。だからして世界向後の趨勢は自殺者が増加して、其自殺者が皆独創的な方法を以て此世を去るに違ない」 》
《 真理に徹底しないものは、とかく眼前の現象世界に束縛せられて泡沫の夢幻を永久の事実と認定したがるものだから、少し飛び離れた事を云ふと、すぐ冗談にしてしまふ 》
《 アリストール曰く女はどうせ碌でなしなれば、嫁をとるなら、大きな嫁より小さな嫁をとるべし。大きな碌でなしより、小さな碌でなしの方が災少なし……》
《 ピサゴラス曰く天下に三の恐るべきものあり曰く火、曰く水、曰く女 》
《 ソクラテスは婦女子を御するは人間の最大難事と云へり。デモスゼニス曰く人若し其敵を苦しめんとせば、わが女を敵に与ふるより策の得たるはあらず。家庭の風波に日となく夜となく彼を困憊起つ能はざるに至らしむるを得ればなりと。セネカは婦女と無学を以て世界に於る二大厄とし、マーカス、オーレリアスは女子は制御し難い船舶に似たりと云ひ、プロータスは女子が綺羅を飾るの性癖を以て其天稟の醜を蔽ふの陋策に本づくものとせり。》
《 「みんなですか、それはあまり慾張りたい。君一夫多妻主義ですか」
「多妻主義ぢやないですが、肉食論者です」》
肉食といえば、最近はロールキャベツ男子、アスパラベーコン男子と言うそうだ。前者は見た目は草食系だが、実は異性に対して積極的な肉食系の男性のこと。後者は逆。
吉永南央『萩を揺らす雨』文春文庫2011年初版を読む。収録のデビュー作「虹雲町のお草」に《 ということは、一月二十六日の出来事。》の一文。
ネットの拾いもの。
《 テーマ・エッセイ『なんでもベスト5』「復刊して欲しい野球ミステリ・ベスト5」のタイトル。
「ダルビッシュはくれてやるから、この野球ミステリを復刊させろ」》