午前十時からのグラウンドワーク三島事務所での打ち合わせの後、ブックオフ三島徳倉店へ行く。J・G・バラード『クラッシュ』創元推理文庫2008年初版、ロダーリ『猫とともに去りぬ』光文社文庫2007年3刷、計210円。しばらく行かないうちに通りの景色が変わっている。店舗が消えて更地に、鉄筋コンクリートのアペートが解体中……。風景が激しく変わっていく。午後はのんびり。
先だって安藤信哉画集(1500円で頒布中)を購入された方からのメールの一部。
《 先年惜しくも亡くなった梅野隆氏が安藤作品に惚れ込んで、ご遺族を探し尋ね見たという
沢山の絵がこれなのかと、古い梅野記念絵画館カタログをひも解き気付かされました。
先日の降雪で偶然、画集にある「雪の日」と同じ寸景に接したことも驚きでした。
中でも作品「壁」に魅入られ、遺稿「法隆寺」のなかの心象風景かと頷きました。
また水彩・水墨に興味が行き、絵の具が垂れるのを苦にせず却ってそれを作画に取り込む
術は大家の趣きです。まだまだ安藤絵画からは教わることがあるようです。
これから更なる底光りする作品の掘り起こしを念じております。》
毎日新聞昨日の書評、山崎正和『世界文明史の試み−神話と舞踊』央公論新社への三浦雅士の評から。
《 同感するものは少なくないだろうが、啓蒙(けいもう)主義者の末裔(まつえい)たる著者はなおかつ希望を手放しはしない。未来信仰でも過去崇拝でもない、現在を充実させて生きることこそいまやもっとも望まれることではないかというのである。芸術がその手がかりになる、と。》
最終手段は「芸術」か。