同行百歳

 雨なのでバス。ぬめ〜っとした温い湿気。なんじゃいこの陽気。しばらくして晴れてくる。

 山口瞳『同行百歳』講談社1979年初版を読んだ。帯から。

《 三十年のサラリーマン生活をやめたとき、私と妻の年齢を合わせると百歳だった──人生の収束の時期、半生を振返る感慨をこめた"男の履歴書"ともいえる短篇集。》

 ネットのうなずき。

《 情報へは即座に近づけるが、その情報をどう活用するか。……占有から共有へ、独創から共創へ。》

 ネットのうなずき。

《 正社員として一定の給料をもらいつつも、一方で、熱心に(経済的成功を期待せずに)アートに取り組む兼業作家こそがこの先の日本社会に最適化されたアーティスト像なのではないか。》

 もうひとつ。

《 いくつになっても焼肉の網の上で焼かれる野菜の食べるタイミングが解らない。『まだ早い』の次が『黒こげ』。良いタイミングが解らない。》