書感・リセット・続き

 書評という言葉にたいして書感という言葉を知る。徒然なるままに拙文を上げているのは、まさしく書感だ。

 北村薫『リセット』、「第二部」は、子ども時代に重なって、思い出が鮮やかに蘇った。

《 外に出ると銀玉鉄砲。粘土を固めた銀色の玉が飛び出す。これで撃ち合いをした。》

《 危ないからいけないといわれたのが、2B弾。鉛筆より一回り細くて短い、棒状の爆薬だ。先端をマッチで擦ると火が点く。五つぐらい数えると、《ボン!》と爆発する。》

 あった、あった。この二つは思いっきりよく遊んだ。

《 「百円分集めると、ミゼットトランプが貰えるんです」 》

 引き出しにしまってあるこの小さなトランプ、名前があったとは知らなかった。27×19×17ミリほどの、キーホルダーの付いたプラスチック容器の上蓋には大きい字のG、その下に glico の文字。 53枚のトランプ。小さい。

《 当時、切手を集めるのが流行っていた。》

 手元にある外国切手、当時は国名を読めなかった。 MADAGASCAR, MAURITANIE, MALAYSIA, CESKOSLOVESKO, TURKIYE, AUSTRALIA, NEDERLAND, U.S., 中華民国, PHILIPPINES, MALTA, SUOMI, MALI, 中華人民, CCCP, etc.。

《 この頃、大きな版の『ドリトル先生物語全集』が出始めた。》

 高校生の時、全12巻のこの本を、有り金はたいて購入。本棚に今もある。

 ネットの見聞。

《 宮崎駿  作品ってこういうもんですって、とうとうと述べられると嫌だよね。もうちょっと混沌としてる部分を持ってるから。持ってるでしょう? 1人の人間ってそうですよ。》

 ネットの拾いもの。

《 では寝る。明日は燃えるゴミの日。収集車が来る前に起きられますように……。》