北の夕鶴2/3の殺人

 一昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。東川篤哉謎解きはディナーのあとで小学館2011年12刷帯付、大阪圭吉『銀座幽霊』創元推理文庫2001年初版、計210円。
 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で四冊。朝吹真理子『きことわ』新潮社2011年初版、庄司薫の中公文庫2002年改版から『白鳥の歌なんか聞こえない』『さよなら怪傑黒頭巾』『ぼくの大好きな青髭』、計420円。

 島田荘司『北の夕鶴2/3の殺人』カッパ・ノベルス1985年初版を読んだ。上野発青森行きの夜行列車「ゆうづる」車内で起きた殺人事件と、北海道釧路市のマンションで起きた密室殺人事件を結ぶ謎の美女。彼女は釧路市で「たんちょう」という彫金店を営んでいるが、事件後失踪。その美女加納通子は、『出雲伝説7/8の殺人』を手がけた刑事の別れた妻だった……。そして、釧路警察で指揮をふるっていたのは、『斜め屋敷の犯罪』に登場した札幌署の主任刑事だった。

 五階建てのマンションの五階で起きた密室殺人とほぼ同時刻に起きた、写真に写っている鎧をまとった幽霊の真相は? これはまた仰天トリックだ。これを痛快! と面白がるか、アホくさ、とけなすか、評価が別れよう。私は大好き。島田一男『古墳殺人事件』を連想。

 ネットの見聞。

《 エグゼクティブ・プロデューサー」だの「ゼネラル・マネージャー」だの「クリエイティブ・ディレクター」だの、わけのわからぬ横文字役職で田舎者をビビらせるハッタリ 》

《 金沢21世紀美術館 2011年度入館者、4年ぶり150万人割れ   金沢21美の入館者って、有料ゾーンの入館者数ではなく、美術館を通り過ぎた人の数らしいですね。。。》

《 自民憲法改正案は地球規模での歴史的環境の中で日本という国家の主体性が構築されてきたことを無視し、「我が国」の「伝統」と「国土」という自明なるものを設定してそれへの追従を求める内向きの憲法であり、「国土」の外部的環境と人類普遍の原理に拘束されることへの認識を欠いた潔癖性の憲法案だ。》

《 自民憲法改正案で一番大きな問題は、憲法が人類普遍の原理によって作られたとする理念を後退させたことだ。その代わりに「天皇を戴く国家」の歴史・伝統・文化が強調されてそのような固有性・特殊性(いわば国体)が憲法を規定する大きな要因とされた。》

《 人類普遍の原理ではなく日本国の固有性・特殊性が重視されるから、天皇の地位も大きく変更されている。象徴から元首というのもそうだが、現行99条では天皇・摂政は国務大臣などとともに憲法の尊重・擁護の義務を負うが、改正案102条では天皇・摂政は削除されている。》

《 日本は敗戦という事実の前で憲法の「押付」すらも自国の主体性に取り込み、憲法の根源を天皇から人類普遍の原理という最も抽象度の高い虚構に転換させた。憲法外的な存在として天皇を位置づけなおうそとした今回の自民憲法改正案はそういった敗戦後の日本の選択を無効化する。》

《 しかし、こういう憲法改正案が出てきたことの現代的意味それ自体は軽くみてはいけない。きちんと分析と考察をしないと、ただ単に冷笑を込めて揶揄してもダメだ。》

 ネットの拾いもの。

《 経済ニュースによれば、アサヒ飲料が、カルピスを買収するらしい。

  おおっ、そうなると、アサヒのテイストを活かした新たなカルピス飲料が開発される?

  となると、やはり「カルピススーパードライ」。他にも新製品、続々

  「カルピス黒生」「カルピス一番麦」「カルピス・ストロングオフ」「玉露と抹茶カルピス」

  「五年熟成したカルピス」「カルピスモルト余市」「カルピス樽生」「カルピス大五郎」

  個人的に気になる味は、「カルピス一番麦」だ。麦から作ったカルピスって……。 》