坂部隆芳展初日

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。有栖川有栖有栖川有栖の密室大図鑑』新潮文庫2003年初版、山田風太郎『虚像淫楽』角川文庫2010年初版、計210円。後者は知人への贈呈用。

 『有栖川有栖の密室大図鑑』に紹介されている天城一高天原(たかまがはら)の犯罪』1948年は、鮎川哲也・編『透明人間大パーティ』講談社文庫に1985年に収録されている、とあるので本棚から取り出す。その解説から、

《 さて、この天城作品を一読した講談社校閲部は二十に及ぶ意味の通らぬ個所を発見したらしい。そこで作者に連絡すると、折返し氏からそれらはすべて誤植であるとういう返事が届いた。五十枚の短篇に二十個所の誤植があるとは、昨今はやりの言い方をすれば「ギネスブックもの」だと思うが、わたしは、天城氏の文字が小さすぎることも誤読される一因ではないかと思う。伝え聞くところでは、氏はGペンをさらにヤスリで削って細字書き用に工作し、それで執筆するとのことである。それはともかく、校閲部が発見してくれたお陰で、本篇は初の完全版になったわけである。 》

  『有栖川有栖の密室大図鑑』、「文庫化にあたって」から。

《 (いや、そんなこと以前に恥ずかしいミスをいくつもやらかしていた)。この度の文庫化にあたって、できるかぎりの修正・更新を行ったが、これとてニ○○ニ年十二月現在のものである。ご諒解ください。 》

 今朝友だちから届いたメール《 朝顔の蔓を起動修正したよ 》。

 ネットの見聞。

《 以前、車内で漫画を読んでいる若者の姿を憂いた記事をしばしば見かけたものですが、漫画を含めて雑誌を読んでいる人も全く見かけなくなりました。 》

《 35度超えたら高校野球は中止すべきだと思うんだが。 》