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 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。ジェフリー・ディーヴァー『12番目のカード』文藝春秋2006年初版帯付、レイモンド・チャンドラーロング・グッドバイ早川書房2007年4刷帯付、計210円。後者、この村上春樹の訳はどんな印象だろう。

 お昼前に近所の古本屋北山書店へ行く。全品半額セール。買ったのは文庫本だけ。ドーデ『風車小屋だより』旺文社文庫1969年2刷函付50円、ドミニク・ラピエール&ラリー・コリンズ『第五の騎手(上・下)』ハヤカワ文庫1986年3刷1983年2刷100円、『ファンタジイ傑作集1 五つの壷』ハヤカワ文庫1979年初版50円、L・ウイバリー『小鼠ウォール街を攪乱』創元推理文庫1977年初版50円、計300円。

 知人が読むように、と置いていった田中三蔵『駆けぬける現代美術 1990-2010』岩波書店2010年初版を読んだ。取り上げられている作家は斯界では知られた人が大部分。未知の人で興味を惹かれた人はいない。斬新な視点、切り口は見当たらず。現代美術の常識を得るにはいいかも。

《 陰とは物体に光が当たった時にできる反対側の暗い部分。影はその後ろのほかの場所にできる暗い部分のことである。 》38頁

《 おおざっぱにいえば、西洋の彫刻の主眼は、近・現代で「量塊を通じての実在感獲得」から「空間の把握と再認識」へ移行。さらに「場と環境全体への働きかけ」へ変化している。 》58頁

《 千住の、白と黒による滝の流水は、床の水に映っているところがひとつの趣向だったが、銭湯の風景画の現代版という感じだった。 》128頁

 ネットの拾いもの。

《 さてご飯……とジャーを開けようとしてスイッチを入れ忘れていたことに気付き、がっくりと崩れ落ちるなう。 》