命の価値を取り戻す

 毎日新聞昨夕刊、特集ワイド「原発の呪縛 日本よ!」は元国会事故調委員崎山比早子女史(73)。読ませる。

《 国会事故調の委員として膨大な内部資料を検討して見えてきたのは、市民と東電の「根本的な価値観の違い」だったという。「事故が起きないなんてありえない。私たちはそう思っていた。東電はそう思っていなかった。その差を生み出した根底にあるものが価値観の違いだと思います」 》

《 「私たちが考える原発事故のリスクは、放射線被害が出て住民の健康に害が及ぶことです。一方、東電の考えるリスクは『原発が長期停止してしまうこと』だったんです」 》

《 また廃炉になった原発は固定資産でなくなり、負債として計上されて企業としての決算収支が一気に悪化する。だから廃炉は避けねばならない。放射性物質が漏れ続ける原発が目の前にあっても、耐用年数を過ぎた原発さえ廃炉にならない理由はそこにある。 》

《 「そんな価値判断はおかしい、と東電に言わなければいけない原子力安全・保安院原子力安全委員会も、東電の利益を優先的に考えるとようになってしまっていたのです。冗談じゃない。こんな人たちに私たちの命を握られてはたまりません」 》

《 価値観の転換が必要です。 》

 ブックオフ長泉店でお買いもの。井上陽水『 GOLDEN BEST 』二枚組CD1999年1240円、エドワード・リア『ナンセンスの絵本』岩波文庫2004年3刷105円、計1345円。

 ネットのうなずき。

《 私はなんによらず芸術作品に接して、それが分かるとか分からないとか思ったこともない。そもそもそれは、分かったり分からなかったりするものなんだろうか。 》

《 「宝物は足許にある」 》