南面の駐車場のお掃除がすごく楽になった。一汗で済む陽気。
伊豆と箱根が日本ジオパークに認定された。先行していた箱根に伊豆が追い着いたかたちだ。以前から、これからの観光は上モノ(名所、旧跡)から地面と地下になると、ことあるごとに言ってきた。世界自然遺産、世界文化遺産、産業遺産そして世間遺産の次は地質遺産だ、と。ただ、どうやって耳目を集めるか、のデザインがまだない。一例として、東京ディズニー・シーの景観のモデルを挙げたけれど、これは情報だけで、私自身は実地調査はしていない(ムニャムニャ)。
一昨日の毎日新聞コラム、西水美恵子「時代の風」の題は「IMF・世銀と日本」。
《 国際通貨基金(IMF)と世界銀行の合同年次総会が来月中旬に東京で開かれる。 》
《 協定は、英国代表団の団長と世界銀行設立委員会の議長を兼任した経済学者J・M・ケインズの先見の明と、洞察力、説得力なしには、不可能な偉業だった。 》
《 もちろん世銀が常に正しいとは言えない。その例が、電力会社への融資だった。電力市場の競争構造や公的管理体制を吟味せず、国の東西で異なる周波数をシステミック・リスクと捉えぬまま、地域独占企業である個々の民間電力会社に貸したのは、大間違い。新幹線で実ったいい仕事を電力部門でもしていたら、東日本大震災の影響いかにと、ケインズ卿に合わせる顔がない。 》
別紙面、読書欄の今松英悦・渡辺精一『そして「豊かさ神話」は崩壊した』近代セールス社への評言(達)から。
《 今にして思えば、一九七三年の第一次石油危機こそ、戦後経済の中の最も大きな転換点であったのかもしれない。高度成長経済が終わり、新しい経済のあり方へと舵を切る絶好の機会であったはずなのに、現実にはそうはならなかった。 》
《 聞こえてくるのはあれこれの新成長戦略だ。そうした発想そのものに一石を投じるべく、ポスト石油危機四○年を総括し、「豊かさ神話」にずばり切り込んだ一冊。 》
昨日の毎日新聞朝刊コラム、山田孝男「風知草」の題は「シューマッハーの予言」。
《 異端の経済学者、シューマッハー(1911〜77)の予言的著作に「スモール・イズ・ビューティフル」(邦訳は講談社学術文庫)がある。73年、石油ショック直前に危機を予測、ベストセラーになった。危機が去ると忘れられた。3・11後の目で読むと、原発の危険を言い当てたくだりが新鮮だ。 》
《 「原爆より平和利用(原発)が人類に及ぼす危険の方がはるかに大きいかもしれない」と書いた。 》
《 著者はドイツ生まれの英国人。近代経済学の巨人、シュンペーターとケインズに師事し、英国石炭公社に長く勤めた資源派エコノミストでもある。 》
《 「需要を作って不況を乗り切る」ケインズ政策に対する反逆の書でもある。 》
《 ケインズ政策は20世紀の先進国経済にはあてはまったが、グローバリゼーションの時代、万国がそれをやれば地球が壊れてしまうとシューマッハーは説いた。 》
《 彼らが異端視されるのは感情的だからではない。「幸福は経済の戦略的抑制にある」と考えるからだ。「幸福は経済の拡大にあり、科学技術が無限の未来を開く」という主流派の教義への謀反と見なされるからだ。 》
ネットの見聞。
《 原発を止めると言うことは発電のための燃料を変えることではなくて、社会のシステムや幸福の形まで含めて変えていくこと。脱原発へのよくある批判は原子力を他の燃料に変える他には何も変えない前提の批判だから、そもそも前提が違う。 》 阿川大樹
《 弁当、水筒、スマートフォンは、現代サラリーマンの『三種の神器』になっている。 》
ネットの拾いもの。富山県庁の標語看板。
《 胸に空洞!? 失恋ですか? ── いいえ、結核です。 》