こんてむつす・むんぢ/搬入

 昨夜のテレビニュース番組『ニュースZERO』の特集「レディー・ガガのスタイリスト」を視聴。このノエルとか言う沼津市出身の男性は、知人女性の従兄弟。知人女性はレディー・ガガをご存じなかった。しばらく前、あのスタイリストが彼女の従兄弟だと知り、ワイワイ言っているのを不思議がっていた。興味がないってことはそういうことか。

 本棚から眼に留まった雑誌『本の本』ボナンザ1976年5月号を取り出し、パラパラと読んだ。カイ・ニールセンが紹介されている。若手木口木版画家・奥野淑子さんの大好きな画家。ブックオフで画集を見つけて贈ったことがある。この雑誌の頃は、まだ関心が向かなかったあ、と回想していると、山下武「架空文庫の話」で不意に探し言葉に出合った。これはこれは。大正七年頃の話。

《 そして当時はサトウの書誌にもない『太平記抜書』や国字の『こんてむつす・むんぢ』が発見されて一大センセーションを巻き起こしたばかりのことでもあり、 》

 四十年来の探し言葉「こんてむつす・むんぢ」。

《  見な見ぬこんてむつすむん地の極南  加藤郁乎  》

 朝九時前に下山磤氏の木彫作品到着、搬入。お手伝いが六人。荷解きまでさっと終了。後は下山氏とゆっくり取り掛かる。午後四時、九割がた設置を終える。いい感じ。

 「外国人ジャーナリストが驚いた日本のメディアの惨状」大野 和基より。

《 ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏に話を聞いた。 》

《 これは記者クラブだけの問題ではありません。もっと大きな問題です。日本の大メディアは、エリートが支配している階級の中に入っているということです。東大、慶応、早稲田出身でみんなが同じバックグラウンドと価値観を持っている。みんな官僚に同情的で、彼らの側に立ってしまうのです。

 3.11の時、この面をはっきり見たと思います。本当に監視役になっていたのなら、「フクシマは大丈夫だ」「メルトダウンはない」という記事は書かなかったのではないでしょうか。もっと厳しい記事が書けたと思います。それができなかったのは、彼らが政府と距離を保っていないからです。

 大メディアは、政府と対峙することなく、国民に対峙する報道をした。私はこの点を痛烈に批判しました。大メディアが報道していたことが間違いだとわかったのは、何カ月も経ってからです。監視役としてみるなら、日本の大メディアは落第だったと思います。でも、メディアを監視役ではなく、システムの一部としてみるなら、起こるべくして起こったことだと言えるでしょう。 》

《  3.11以降、非常に良い仕事をした日本のメディアもあると思います。「東京新聞」です。政府と距離を置いて批判的な記事を書いていました。地方新聞では「河北新報」です。同紙は政府や東電側ではなく被災者の立場から報道しました。 》

 ネットの拾いもの。

《 契約書が届き、目を通したあと、いつもの習慣でスキャンしてクラウドに保存し紙はシュレッダーにかけようとしていた……あああああ危ない……。 》