『「人妻」の研究』『破産』

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。須賀敦子『本に読まれて』中公文庫2001年初版、橋本治内田樹(たつる)『橋本治内田樹ちくま文庫2011年初版、計210円。前者は単行本で持っているけど、装丁が気に入って(買う理由はいくらでもつくなあ)。

 題に惹かれて今読んでいるのが、堀江珠喜『「人妻」の研究』ちくま新書2005年2刷。上記『本に読まれて』でも言及されていたが、久世光彦『一九三四年冬─乱歩』で江戸川乱歩が「人妻」に心ときめいている場面がおかしかった。

 嶽本野ばらの新刊『破産』の記事から。

《 「デビュー以来、月収が100万円以上ある生活だったわけです。収入が減っても『野ばらバブル』の頃の感覚が抜けない。カードローンを繰り返し、まさに火の車でした」。ついに昨年7月、自己破産を決意するまでに追い詰められる。弁護士に「一発当てればどうにかなる商売なんだから」と諭され破産は見送るも、現在も財布に数千円しかない状況は続いている。 》

《 この作品を書き終えた後、家賃25万円の自宅から、築数十年のアパートに引っ越すことを決めた。 》

 ネットの見聞。

《 小沢氏控訴審無罪判決に関して、「検審騙し」疑惑が核心であることを正面から指摘しているのは、東京社説【小沢代表無罪 検察の“闇”を調べよ】だけ。 》 郷原信郎

《 毎度のことながら、判決要旨と報道記事を比べると、日本の司法記者のレベルが以下に低いかよく分かる。石川の故意が、所有権取得時期と登記時期とを同一に考えてた可能性を指摘して故意を否定している点をきちんと報じたメディアはあったかな? 》 ESQ

《 限りなく黒って言ってた人は控訴審判決に対し、どう反論するんだろ?かなりしっかりした論理で書かれてるから論難すらできないだろうな。だから、無罪と無実は違うとか恥ずかしいコメントしか出てこないんだろうな。 》 ESQ

《 この件についてツイートするのはこれが最後だと思うが、今一度言っておくと陸山会事件がなければ小沢一郎が党首として09年の選挙があり、そこで政権交代が行われ小沢が総理になっていた。つまり検察が政治に介入したわけだ。しかも殆ど言い掛かりの罪で。この責任を検察はどう取るつもりなのかね。 》 フジヤマ ガイチ

 ネットの拾いもの。

《 石原新党の名称「太陽の党」で調整中とのこと。これはいうまでもなく、作家・石原慎太郎初期の代表作『太陽の季節』が元ネタであるが、いささかベタすぎる印象だ。ここは、当時のもう一つの代表作『狂った果実』からとって、「狂った党」にするという手も…  》

《 みんな太陽にほえてるなあ  》

《 お客さんに「死霊添付しました」とメールしてた。しにたい。  》