20日(火)休館します。
雨。寒々としているので暖房を入れる。
昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で文庫本を四冊。笹本祐一『ハレーション・ゴースト』創元SF文庫2012年2刷、谷川俊太郎『詩めくり』ちくま文庫2009年初版、多和田葉子『旅する裸の眼』講談社文庫2008年初版、藤澤清造『根津権現裏』新潮文庫2011年初版、計420円。
谷川俊太郎『詩めくり』は一日一編、元日から一年にわたって作られた詩三六六篇からなる。きょうの詩。
《 押入れの中を風が蕭蕭と渡ってゆく
それがひととき静まると
巨大な芋虫の身じろぐ気配がした 》
「巨大な芋虫」……「巨大なゾウリムシ」。『橋本治と内田樹』ちくま文庫の104頁。橋本治の発言。
《 これ二十歳ぐらいの頃に友だちに言って呆れられたんだけど、「俺はなんかね〜、巨大なゾウリムシのような気がするのね。でもゾウリムシってあんまり美しくないからー、ピンクにしたいなぁ」っつって(爆笑)。 》
福山知佐子さんの作品『 Delight 』が自宅に届いたが、彼女の新刊『反絵、触れる、けだもののフラボン』水声社の帯、谷川俊太郎の推薦文から。
《 書いても描いても尽くせないいのちの豊穣に焦がれてヒトの世を生きる福山知佐子は、どこまでも濃密なエロスの人だ。 》
ネットの見聞。
《 うまく言えないけど、文庫本は一個の完結した物体であり、気軽に投げられるというメリットがある。たとえば『人間失格』を読んだあと、ベッドの上にポンと投げられるという、その距離感が重要。電子ブックはおっかなびっくりだから、いろいろ。 》 宮田珠己
《 電子ブックにパラパラマンガが描けるか! 》
ネットの拾いもの。
《 「愛猫」と書いて「キティ」、「冷奴」と書いて「クールガイ」という。 》