詞華断章・続き

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。色川武大(たけひろ)『百』新潮社1982年初版帯付、『美術手帖』2001年6月号(特集 20世紀美術の思想47人) 、計210円。

 学校を終えた子どもたちがお母さんたちと次々に来館。それにしても、若いお母様方、キレイだわあ。

 竹西寛子『詞華断章』朝日文芸文庫1997年初版から深くうなずく箇所を。

《 難しい用語の理解に辞典類の助けが要る。ただ、用語の理解を集めただけでは、一首の生動にあやかることは難しい、用語の理解は必ずしも充分ではなくても、歌の調べで自分の呼吸が整えられるようになれば、歌の勢いと自分の呼吸が折り合うようになれば、おのずから開けてくる世界の旅人にもなれるし、身内に兆す感情の観客になることもできる。 》「風波の行く方」

《 分かり易さは、作品内容の単純幼稚を意味しない。平明な表現に引け目を感じることはないと思う。恥ずかしいのは、思わせぶり、複雑や高尚、深遠をよそおった曖昧であろう。 》「わかば若葉に若楓」

《 人の死はかなしいが、生もまたそれに劣らずかなしい。いかなるかなしみも、容易に分かち合えるとは思わないけれど、せめて他人のかなしみを思う心を、と思う。 》「浦に釣するあま小舟」

 ネットの見聞。

《 韓国大統領選挙、朴槿惠が勝利。朴正熙大統領の娘と、金日成主席の孫と、岸信介総理大臣の孫が、相対することになる。 》

《 集団的自衛権の問題で必ず言われるのは「金だけ出して軍を出さない日本は国際社会から非難される」という決まり文句である。しかし僕は20年間米国で暮らしているが、米国人から軍を出さないことを批判されたことは一度もない。マスコミで話題になることもない。たぶん誰も気に掛けていない。 》 想田和弘

 それにしても、自民党日本国憲法改正草案はヒドイな。

 ネットの拾いもの。

《 「探し物は何ですか♪ 見つけにくいものですか♪ また実印なくしたとか言ったらタダじゃおかねえ」 》