至福の時

 昨晩、注文したレコードプレーヤー、デノンDP500M(希望小売価格 78,750円)が届く。先月プリメインアンプが届いたら、プレーヤーが壊れた。仕方なくCDを聴いていたけれど、やっと来た〜プレーヤー。

 箱を開けてプレーヤーを組み立てる。ゴム製のターンテーブルシートをアルミダイキャスト製のものに交換。つなぎで使用していた安いプレーヤーでは重くて使えなかったもの。今回は大丈夫。

 今まで使用していたカートリッジシェルが許容重量から2グラムほど重い。試しに付けてみるけれど、やはりだめ。附属のカートリッジシェルに付いていたカートリッジを外し、デノン103LCII に付け替える。四本のリード線、これが細かい。なんとか繋ぎ替え、シェルの適正な位置にカートリッジを小さなネジで密着。ふう、老眼でなくてよかったわい。

 トーンアームにカートリッジシェルをはめ込み、水平を見定め、適正針圧を測る。針圧2.5グラム。などなど面倒な手順をこなし、接続コードをプリメインアンプにつなぎ、電源コードもつなぎ、準備完了。やれやれ。

 LPレコードをターンテーブルに載せる。スタビライザー(重し)も載せて針をレコード盤に降ろす。レコードは止めたまま、音量を最大まで上げる。ブーンというかすかな雑音がスピーカーから聞こえる。最大音量でこの雑音! ハウリングが殆どない。プレーヤーの足に敷いたブチルゴム、テフロンシートなどの効果絶大。よしよし。レコードを廻す。まずまずの音。次にデノンの昇圧トランスAU-300LCをプレーヤーとプリメインアンプの間に接続。

 うあ、聴いたことのない音がする。なんと新鮮な、リアルな音! これはたまらん。

 トランペットのディジー・ガレスピー、テナーサックスのスタン・ゲッツらの『 FOR MUSICIANS OMLY 』1956年録音、ベースの鈴木勲、ピアノの菅野邦彦らの『 BLOW UP 』1973年録音など、順々にかける。艶やかなトランペット、ブイブイと流れるように吠えるサックス、ぐいぐいっと浚渫するように唸るベース、軽やかに粋なピアノ……。いやあ、極楽、至福の時じゃあ。

 夜更かしてしまった。

 午前十時前から続々来館。満車。賑やか。

 ネットの見聞。

《  哲学と思想の違いについては、いろんな考え方があるが、このところ思うのは、哲学は理路で思想は力かな。理路がしっかりしててオリジナルであっても思想としての力を持たないものはいくらでもある。逆もしかり。だから思想批判は思想に潜在する力の批判をつねに含まなければならない。 》 森岡正博

《 ゴーギャンは35歳で株の仲買人を辞めて画家を目指したけど、モネの初個展は39歳、ルノワールの初個展は42歳、ルソーは49歳で税関吏から脱サラ、セザンヌの初個展は、56歳。 》

《 (梶龍雄と皆川博子が高くなって来ているとの話に、大いに驚く) 》

《 電車の、座面がほっかほかでしかも足もとからあったかい空気が出てくる、あのすんばらしい座席を配備したカフェはないのかな。 》 退屈男

《 道玄坂あたりで途方に暮れているお坊さんがいたら、恐らく白隠展に行こうとされている方なので、道を教えて差し上げて下さい(私も1人ご案内した)。 》

 東急文化村ミュージアム白隠展開催中。

《 これからバカな飲み仲間と新年会。今年初めて集うので、まずは新年会なのだ。 》