松永耳庵

 この冬一番の寒さのよう。路面も凍結。自転車で転びそうになった。冷っ。おお寒。

 『芸術新潮』2002年2月号特集「最後の大茶人 松永耳庵 荒ぶる侘び」を読んだ。

 「電力の鬼」といわれた耳庵松永安左エ門(1875-1971)。享年95歳。子はなし。

《 東邦電力の社長として電力業界を牛耳っていた彼が、はじめて茶事にのぞんだのは昭和9年60歳のときである。 》

《 茶をはじめてから4〜5年で買った道具の総額は、いまの値段で100億円にのぼるという。 》

 世間で名品だ逸品だと喧伝された茶器や美術品を買い漁った人だ。

《 長寿と壮健のわけをきかれてこたえている。「女遊びをはやくやめることだ」「先生は何歳で?」「たしか78歳かな」 》

《  初夢や若き娘を抱きつけり──九十翁正月の一句である。 》

 他の誌面から。ミステリ作家エラリー・クイーンは、本のコレクターは4段階で進化してくという。

  1.ただ読むことができればいい「書物愛好家(ブック・ラバー)」

  2.初版本でないと満足しない「鑑識家(コニサー)」

  3.本のジャケットの状態にもこだわる「書物狂(ファナティック)」

  4.著者の書きこみがある稀覯本を集める「書物崇拝狂(ビブリオファイル)」

 クイーンは3段階にいるとか。私は2.5段階かな。

 ネットの拾いもの。

《 ♪オレがアヒルで河がウイスキーだったら、河に潜って二度と浮かんで来ないよ♪ 》

《 鮟鱇ル・ワット  鯵アの純真  寒鰤ア宮殿  鯖威張るゲーム  》