ブックオフ長泉店で二冊。南條竹則『ドリトル先生の英国』文春新書2000年初版、『王朝の香り 現代の源氏物語 絵とエッセイ』青幻舎2008年3刷、計210円。南條竹則もまた、『ドリトル先生』全集岩波書店を求めていたか。私は中学生の時、図書室から一冊借りて読んで、お小遣いをはたいて12巻全巻を購入。50年後の今も本棚にある。いつかじっくり読もうと思っている。
ネットは見るウェブサイトがいつしか変わっているけど、新聞はとりあえず全紙面を眺める。興味の外れた記事に面白い情報がよくある。毎日新聞朝刊のコラムから。「経済観測」は酒井吉廣「米国化する中国」。
《 このため、今は国家資本主義と呼ばれる中国経済が、徐々にかつ自然な形で米国型資本主義にシフトしていく可能性が出てきた。 》
《 経済的利益優先を是とする共通点を持つ米中は、いよいよ世界をG2でけん引する時代に向けた移行期間に入りつつあるのかもしれない。 》
別紙面のコラム「水説」は塩田道夫「中国台頭の終焉」。津上俊哉の新刊『中国台頭の終焉』日本経済新聞社の紹介。
《 世間では経済規模で早晩中国は米国を追い抜くということになっているが、「それはない」と論じたものだ。 》
《 中国の合計特殊出生率は最近の調査で1.18であることが明かになった。日本でさえ1.39(11年)だから、これは異常に低い。 》
《 中国の少子高齢化は想定以上に早く到来し、生産年齢人口(15〜64歳)は13年をピークに減少に転じる。》
「発信箱」、滝野隆浩「不幸ではない」。
《 「病気になったことは不運ではある。/でも不幸でない」と端正な文字。 》
そして注目の連載「虚構の環(サイクル) 第1部 再処理撤退拒む壁」。きょうの題は「自民商工族がエネ庁に圧力」。読ませる。
吉田健一『ヨオロツパの世紀末』新潮社1970年初版を読んだ。感想は明日。