ネズミ事師の仕事と生活

 寒い日が続く。体慣らしで自転車でぐるっと一巡り。ついでにブックオフ長泉店をのぞく。ジェフリー・ディーヴァー『エンプティ・チェア』文藝春秋2001年初版、松波成行『国道の謎』祥伝社新書2009年3刷、計210円。ジェフリー・ディーヴァーリンカーン・ライム・シリーズは『ボーン・コレクター』から『ソウル・コレクター』まで八作が揃ったから、いつでも読める。いつでも、ねえ。

 下谷二助(しもたに・にすけ)『ネズミ事師の仕事と生活』情報センター出版局1983年初版を再読。上質なユーモアに彩られた数々の逸話に連れられ読了。面白くて為になる、という記憶は間違いなかった。裏表紙の紹介から。

《 ネズミ捕り器収集が趣味という著者は、日本のネズミ捕り器に意外な共通点を発見! 誰に頼まれたわけでもない命題を背負ってルーツ発見の旅に出る。 》

《 明治・大正・昭和とネズミ捕り器に関わった人々の原・日本人的生活と意見。さらにはあの731部隊にまつわる秘められたお話へと、ネズミ捕り器をめぐる冒険は日本人が忘れている”何か”を掘り出した。 》

 二十世紀ネズミ捕り器産業興亡史といえばいいか。そこには数多くの泣き笑い人間模様。よかった。

 この快著、どこかで再刊しないだろうか。そういえば、やなせたかし氏のパーティで詩人・歌人早坂類さんに再会。彼女の歌集『風の吹く日にベランダにいる』河出書房新社1993年初版、再刊してほしいねえ、と一致。この二冊、どこかで復刊しないかなあ。

《  何故僕があなたばっかり好きなのか今ならわかる生きたいからだ  》 早坂類

 ネットの見聞。

《 詩にしても絵にしても、その成り立ちの条件として、「《知覚の不可能性の領域》に、身体の全感覚が触れてしまう」のはすべての基本ではないかと思う。 》 福山知佐子

《 福一由来の放射性物質より、中国から飛散するPM2.5を騒ぐマスコミって。。。 》

 ネットの拾いもの。

《 鏡で自分の顔を見なけりゃうまい化粧はできないでしょ。 》

《 断捨離の本を捨てようかどうか迷っていたら20時。 》