映画保存の現状

 深夜降り出した雨は明け方には止んだけれど、曇天のまま気温は上がらず。うー、寒々。かじかんだ手で本を開くと《 人間の心の深くまで訴える、力強く根強いもの 》ということばに出合う。味戸ケイコさんのいくつかの絵は、そんな魅力、訴求力を底に秘めている。

 午後、風が無いので気分転換にブックオフ函南店まで自転車で南下。途中の大場川の広い土手には一面土筆土筆。地獄の針山状態。コワイコワイ。北山猛邦『踊るジョーカー  名探偵音野順の事件簿』東京創元社2008年初版、門井慶喜『天才までの距離  美術探偵・神永美有』文春文庫2012年初版、計210円。名探偵、美術探偵……日本には探偵が何人いるんだろう。妄想名探偵、本棚探偵もいるしなあ。計210円。帰りにテケテケに寄ってお茶。

 東京国立近代美術館フィルムセンターの「映画保存の現状」は、私のデジタル記録媒体に対する危惧を裏付ける内容。

《 Q: フィルムは長く保存できるのですか。

  A: フィルムは、適正な温度と湿度の環境下であれば、数百年安定的に保存できることが、実験によってあきらかとなっています(なお、フィルム・アーカイブにとっての「長期的な保存」とは、少なくとも100年以上を指します)。実際、フィルムセンターでは100年以上前に撮影され寄贈されたフィルム原版(オリジナル・ネガあるいはそれに相当するもの)をはじめとする多数の映画フィルムを、温度2〜10℃、相対湿度35〜40%の環境下で管理された専用保存庫で保管しています。 》

《 Q: デジタル保存のリスクとは何ですか。

  A: デジタル・データ自体は原理的 には劣化しないのですが、それを保存する媒体やファイル形式、読みとるためのアプリケーション・ソフト等が長く保持されません。したがって、5年や10年といった短期間で、複合的な原因によるデータ破壊や消滅が起こるリスクが生じます。
 たとえば、デジタル・データを物理的に保存するハードディスクや光ディスク、フラッシュメモリ、データテープといった記録メディアすなわち情報のキャリアは、何年の耐久性をもつかきわめて不確定です。また、市場における商用デジタル技術のはげしい競争が次々と新たな規格を生み出しているように、現在多くのユーザーによって使用されている映像記録ファイル形式も、短年で陳腐化する(新しい技術の前に時代遅れのものとなり、市場において事実上流通しなくなってしまう)可能性が高いのです。 》

 以下略。

 ネットの見聞。

《 志村けん、本人のセリフではなくて、コント中に読んでる新聞の「原発さえなければ」という見出しをカメラに向けるやり方。 》

 これはお見事!

 ネットの拾いもの。

《 矢沢A吉・桑田K祐・B'z が組んだ最強ユニット AKB55(平均年齢)。 》

《 新規開店した店の看板に“伝説の店”と書かれていた。 》