静謐の深い調べ

 きょうも伊豆高原の牧村慶子展のお手伝いへ行く。いろいろな方が見えて嬉しい。

 自宅そばの伊豆箱根鉄道駿豆線三島広小路駅から下り電車に乗ると、大場(だいば)駅手前の鉄道本社の引込み線に、凸型の焦げ茶色の電気機関車が停車している。貨物を運ぶ機関車で、真夜中に貨物を引いて走る。この凸型の機関車が好き〜。きょうも車窓から見えた。

 一昨日、沼津市の牛山精肉店さんから依頼された、坂部隆芳氏の静物画の鑑賞文を脱稿。店に展示する絵に寄せるものだから、短い文章にまとめる。こういう頼まれごとは愉しい。称賛だけでなく、鑑賞のポイントをも提示することが求められる。万年筆で書いては捨て捨て、反古紙の束ができた。標題、書き出しと結びは苦労なくできたけど、中間に手間取る。一昼夜経ったらがらっと変わった。最後の一語が決まる。やれやれ。ワープロで清書、印刷。パソコン〜プリンターではない。題は「静謐の深い調べ」。再び検討。よし。

 ネットの拾いもの。

《 ノルウェイの森光子 vs.  吉田羊をめぐる冒険  》

《 明けない夜はないというが、あけなくていいのにと思うことのほうが多い。》