八分休眠

 止みそうで止まない梅雨の雨。オツムが八分休眠。

 何年か前CDプレーヤーが壊れ、とりあえずで買ったDVDプレーヤーでCDを聴いていたけれど、音に飽きて昨日、デノンのCDプレーヤーに買い替えた。高いものではなく入門機といえる希望小売価格五万円ほどのDCD-755RE。威勢のいい音が、落ち着いた深みのある音に変わった。弦の細かな震えが鮮明になり、ベース低音部のうねりも感じられ、音場が広がった。お金を積めば音の解像度がさらに増し、一層リアルな臨場感を味わえよう。私はこれでよし。

 この雨、オツムの起動は無理。体を少し動かす。広くない部屋を歩いて拍手。反響は少なくかなりデッド(反対語はライヴ)。三方が本棚だからなあ。以前、ブチルゴム、テフロンシート、鉛でやっとこさ作った防振材をオーディオ機器の下に敷き直し、上に載せ直す。電源ケーブル、スピーカーケーブル、接続ケーブルの接点を磨く。周囲の積読本の位置を変える。ちょこちょこした作業にうってつけの脳天気。この私製防振材の効果は絶大で、レコードプレーヤー、デノンDP-500Mでは、静止したLPレコードにコード針デノンDL-103LCIIを置き、アンプの出力をマックス(最大)に上げても雑音がほとんど出ない。市販のレコードインシュレーター(レコード重し)とアルミダイキャストのレコード下敷きも使用している。

 ネットではCDプレーヤーは百万円を越えるものよりもiPad のほうががよいという人がいる。スピーカーでは一台の重さがたった4.5キログラムで、お値段は二台で二百万円という国産小型スピーカーHB-1もある。私のスピーカーはBOSEのノッポ型の55WER。二台で希望小売価格十万円だったかな。十年近く使っている。アンプはデノンPMA-1500SE。どれもほどほどの性能。以前書いたけど、沼津市のオーディオマニアの合計一億円とかいう機器で持参のLPレコードを聴かせてもらったが、こんなものか、という印象。聞き分け能力はさほどではないようなので、私にはこれでよし。上を見れば切がない。下を見れば……見たくない。それはともかく。音楽は両耳だけでなく、全身で浴びるように聴いて楽しみたい。

 クラシックは首から上に、歌謡曲〜Jポップは胸に、ロックは腹に、ジャズは腰に、カリブ海の音楽は下半身にまず来る。うーん、キューバ音楽を聴いてると、椅子が勝手に動いてしまうわ。大人しく座って聴くものではないな。

 ネットの見聞。

《 どれほど巨大な組織を率いていても、自分の支持者・賛同者だけしか代表できない人間は「権力のある私人」に過ぎません。そのようなひとは「公人」としての資格を満たしていないと僕は思います。 》 内田樹

 こんなマンガみたいな鳥が実在するのかあ。《 タチヨタカ 》


 ネットの拾いもの。

《 「くだらない物ですが」と言って差し出された東京駅行き切符。 》

《 「お口に合いますかどうかわかりませんが」と 入れられた総入れ歯。 》

《 「ごしょうのう下さい」と渡された防虫剤。 》