古本屋? やめておけ

 昨日上げた「ひるブラ」は、選挙期間中で候補者の連呼が入るとまずいので、当日午前中に録画するとか。

 雨が上がったのでブックオフ長泉店へ自転車で行く。単行本を五冊。島田荘司『ゴーグル男の怪』新潮社2011年初版帯付、東野圭吾『新参者』2010年6刷帯付、吉田篤弘『小さな男*静かな声』マガジンハウス2008年初版帯付、米澤穂信追想五断章』集英社2009年初版帯付、秋月涼介ほか『蝦蟇倉市事件2』東京創元社2010年初版帯付、計525円。

 ウェブサイト『出版読書メモランダム』、「出版状況クロニクル62(2013年6月1日〜6月30日)」が興味深い。

《 ブックオフにやや遅れてスタートした「ふるほん文庫やさん」の社長谷口雅男が失踪し、行方不明のままで、広島県三原市JAの元スーパー店舗兼本社に40万冊、北九州市の廃校小学校舎を利用したNPO法人の文庫専門館に45万冊が放置されているという。 》

《 これらのリサイクルビジネスの特徴は創業者の波瀾に富んだ履歴とマスコミ露出にあり、それに続いてのFC化、株式上場というストーリーが常道だった。 》

《 「ふるほん文庫やさん」もその例にもれず、プロパガンダ本として『ニッポン文庫大全』(ダイヤモンド社)や『ふるほん文庫やさんの奇跡』(新潮OH文庫)などが刊行され、様々なビジネス展開につながっていったのである。 》

 ブックオフで購入した(当然105円)『ニッポン文庫大全』ダイヤモンド社1997年初版帯付には「ふるほん文庫やさん」会長谷口雅男が筆を奮っている。曰く。

《 そして夢は大きく──「日本中の駅へ進出」「身障者雇用」「文庫図書館」 》

 編者の一人、岡崎武志は「ふるほん文庫やさん物語」を二十頁余にわたって書いている。

《 『ブルータス』(6/15)が「古本屋好き。」という特集を組んでいる。そのメインとなるリードは「ところで、ここ2、3年で、新しい古本屋が増えてきている」というものだ。 》

《 もちろん古本屋が増えるのは大歓迎であるのだが、このような特集記事は古本屋ビジネス幻想を過剰に煽り、惑わしてしまうのではないかという危惧を覚える。それは「ふるほん文庫やさん」プロパガンダとも共通しているからだ。 》

《 しかし書店よりも古本屋は、はるかに困難であることを肝に銘じるべきで、多くの新しい古本屋の苦戦が伝えられている 》

 古本屋を開けるほど古本はある。けれども古本屋をやろうとも思わないし、ネットで売ろうとも思わない。左から仕入れたものを右へと売って差額を稼ぐ、というのが苦手な性分。売るんだったら古本屋。近所に古本屋がないので、不要になった本は殆どブックオフ行きか、知己へ贈呈。

 松岡正剛『フラジャイル』筑摩書房1995年初版、三十一頁にはこんな人たち──隆慶一郎吉原御免状』、民俗学宮本常一赤松啓介、三十二頁には、宮武外骨稲垣足穂松田修らの名前。その前頁にはヴァン・デル・ポスト『影の獄にて』、イヴァン・イリイチ中村雄二郎などなど。いやあ、本を持っていてよかった。いつ必要になるかわからない。

 本は贈呈できるけど、原発廃棄物は無理。どうするつもりだろう、政府、事業者は。参院選挙、与党野党とも触れない。

 ネットの拾いもの。

《 【一文字足すとよく分からなくなる名作】『キャプテン右翼』『天空の茨城ラピュタ』『鳥人間失格』『吾輩は猫耳である』『マッチョ売りの少女』『面白い巨塔』『海辺のフカフカ』『一休許さん』『ローマの定休日』『ああ無表情』『はしょれメロス』『紅の豚汁』『男はつらいわよ』『リア充王』 》