わたしの台所手帖

 午後、グラウンドワーク三島事務局の引越しのお手伝い。ふう。汗を流して一風呂浴びる。スッキリ。

 友だちに贈る前に平松洋子『わたしの台所手帖 119のレシピ』集英社Be文庫2004年初版に一通り目を通す。

《 豆腐は四角く切るという思いこみをはずしてしまえば、見逃していた持ち味や新鮮な食感に出会える。そうすれば、今度は逆に、包丁でするりとなめらかに切ったおいしさが鮮烈に引き立ってもくる。 》

《 さて、ちぎるという「切り方」を会得すると、味わいの幅がぐっと広がる。ことにキャベツや白菜、ピーマンなど。 》

《 出会いは向こうからやってくる、本気で探していさえすれば。 》

《 古いものとなかよくつき合ったほうがいい。 》

 これはうつわのことだけど、古本とおなじだな。

《 さて、本には読みどきというものがある。たとえばどんなに沁み入る本でも、そのひとにとって読み時でなければ、本当にはこころに響かない。 》

 何十年と寝かせてある本たちよ。本は立っているけど時は経っている。読まれる時を待っている。

《 いや、むやみに長生きしたいわけじゃないのです。ただ、毎日にこにこほがらかに暮していたいので。 》

 昨日年上の知人から届いた手紙には、「この生活を120才ぐらいまで続けるのが目標になっています。」 私なんざあ、既に人生店仕舞いの準備に入ろうと思っている。

《 この二十年使い続けているずっしり重いホーローの鋳物鍋を、はたしてわたしは、ある日「重い」と感ずるときがくるのだろうか。いやそれともずっと使い続けるのだろうか。では、いつまで? 》

 今でしょう、なんて言わない。辞書類(『日本語大辞典』講談社、『広辞苑岩波書店、『漢和大辞典』学習研究社など)はやけに重いけど使っている。当分使うだろう。

《 もしなにかが変わるときがきたとしたら、そのときを受け容れて果敢に新たな選択ができる、いつでもそんな風通しの台所でいたい。 》

 ネットの見聞。

《 安倍「中曽根さんは在任中、そういった事については言っていない」
  記者「いや、中曽根首相は言っています!」
  安倍「いや言っていません!」

  【報ステ、ここでVTRを再生】

  在任中の中曽根「中国に対しては侵略戦争だった」(言ってた)  》

《 児童ポルノ禁止法改定案に反対。持ってるだけで処罰の対象? ではあの作家は自分の著作物も持てないの、なんて厭味はいいません。一見まともに聞こえる武器を手にしたとたん、大はしゃぎする政治家や役人が出るから怖い。「社会主義」を忌避した戦時、純科学誌『昆虫社会』まで発禁にされましたね。 》 辻 真先

《  廣瀬・東京電力社長と会談を持ちました。安全確保を目的に締結した協定を東電は守る気があるのか、安全より利益を優先する体質は改まっていないのではないか、疑念を払うことができませんでした。 》 泉田裕彦

 ネットの拾いもの。

《 「女を落とすなんてカンタン。わたしを使いなさい」 福沢諭吉 》