一冨士、二鷹、三なすび

 三島ではお盆。朝、果物、野菜を近所のスーパーで買って来る。今はお盆お供えセットがあるから楽。

 そのスーパーはゲタ履き高層マンションの一階にあり、四階に三島市民活動センターが入っている。そこにラッセンのヘンなイルカの絵が二枚寄贈、展示されている。目に入るたびにヤだなあ、と思う。先月出た『ラッセンとは何だったのか』フィルムアート社に一文を寄せている大野左紀子女史が興味深いブログ「ラッセン・メモ - ラッセン以前の"ラッセンなるもの"」をあげている。

《 これは、昔出ていた『クォーク』と『アニマ』という科学雑誌(それぞれ90年代に休刊)です。『アニマ』(一九八七年七月号)の表紙は嶋田雅一、『クォーク』(一九八七年八月号)の表紙は渡辺富士雄、その特集のクジラの絵は遠藤俊次というイラストレーターです。いずれもラッセンを彷彿とさせますが、八七年ですからラッセンが日本で本格的に売れ出す直前なんです。 》

《 鼎談で雑誌を広げた時、「ラッセンだ‥‥」という声が上がりました。 》

 私はこのテの絵が苦手、好きではなかった、今も。それかあ。

 午後曇ったので、ブックオフ長泉店へ自転車で行く。文庫本を五冊。陳舜臣『炎に絵を』集英社文庫2008年初版、ジェイムズ・クラムリー『ファイナル・カントリー』ハヤカワ文庫2007年初版帯付、本格ミステリ作家クラブ・編『大きな棺の小さな鍵』講談社文庫2009年初版、同『珍しい物語のつくり方』同2010年初版、同『見えない殺人カード』同2012年初版、計525円。

 ゆっくり読んでいる松岡正剛『花鳥風月の科学』中公文庫2004年初版から。

《 この初夢の諺は、家康が駿河の物価を話題にしたとき、初ナスの値がやたらに高かったので、その高さを強調するために高いものの順を一に冨士、二に足高山=愛鷹山、三に初ナスと並べたのが起源だ、と松浦静山の『甲子夜話』は書いています 》 210頁

 ネットの見聞。

《 安倍さんはアメリカのことを価値観を同じくする仲間、と言ったけど、自分とこが作った改憲草案と合衆国憲法を読み比べたことあるのかな? 私には、全く価値観を同じくしてないと思えるけどね。 》 松井計

《 日本:今日博士課程のイタリア人が来た。日本語うまい。凄いねと言ったら「イタリアには日本語うまい人たくさんいます。でも私は例外。日本の政治は誰も研究しない。学ぶものは漫画とかですね」、そうですね。世界的な漫画家いるけど、日本の政治は学ぶものない。”属米””隷属”の結論で研究終わり。 》 孫崎享

《 私たちは記憶を捏造する。経験したことを忘れ、経験していないことを思い出す。 》 内田樹

《 何かを救いたいと思ったとき、もしたくさんのお金があったとしても相手のことを知らなければ救う事はできません。 》

 ネットの拾いもの。↓ 避暑に京都行くかな。

《 京都建仁寺塔頭「禅居庵」でOPPAI ART LAB 開催 》